goodluck+

重度脳血管疾患を経験済み。障害者手帳1級1種持ち。左手カメラで散策する、お花畑ブロガー

益子陶器市に行ってきた

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年明け後、すぐにネットで陶器を購入した。引越しを済ませたことで、新しい生活を楽しむつもりで購入したんだと思う。はじめに器として、汁物用に椀を購入するつもりでいたんだけど、気に入ったものがあっても在庫はしておらず、いつ入ってくるかわからないとのこと。しかも天然木ではなく、それがMDF材とわかり更にがっかり。コレジャナイ。


漆器の椀…。なんか別にいいやとなちゃって。ただ、食器は一通り買っておきたかった。それなら困ったときのかっぱ橋。器やさんがいくつかあることがわかった。色々と焼き物の産地があるみたいだけど、全然決めてもない、雰囲気の良いもの買えればいいなと。それぞれのホームページをぼーっと眺めていたとき、まさかの窯の名称を目撃したのです。


名前がおんなじなんです。窯の名前が。山田太郎だったら太郎窯ね。ちょっと衝撃で気になりだしたんですね。産地的には益子焼のようでして、いくつか作品を見たんだけど、そこまで魅力的ではなかった。ただ益子焼に興味が少し湧いてきたんです。早速、益子焼で画像検索。その中にシンプルで素朴なデザインの椀が目に付いた。益子・最古の窯元…。


これ来たなと。ちょっと調べてみると、『益子焼の陶祖とされる大塚啓三郎が開窯した窯元』とあった。陶祖(トウソ)とか聞くと萌えるわねw このシンプルなデザイン、見れば見るほど茶白のハチワレっぽく見えて可愛らしい。そして気がついたら購入していたのです。約1万円だったかな、うどんにも使える丼、飯碗、パスタやカレーに使える楕円皿。


この3点。これで送料別。うんやっぱり1万円くらいした。高い買い物でしたねワタシ的には。注文したのは1月7日。正月休みが明けたら連絡くるかなと、楽しみに待っていました。自動返信メールは届いていたので注文が通っていたはず。しかも引き落とされていたし。ですが、待てども待てども連絡が来ません。10日が過ぎた時点で不審に思った…。


これまさかやられたか? と。電話を入れても繋がらない…。マジでやりやがった…。翌日に電話でなかったら警察に相談しようと。翌日、電話をしたら普通につながり、ひとまず安堵。商品がいつ頃届きそうか確認をした。すると、驚く返事が帰ってきた。先方と連絡が取れないという…。嘘でしょ? とりあえずもう少し待つので連絡がつき次第教えてと。


メールのやりとりが続く中、相変わらず連絡がつかないの一点ばり、流石にしびれを切らして直接、窯元に電話を入れたんですね。そうしたらすぐに出られて、休まずずーっと営業しているというじゃない。事情を説明しつつ「ほんとですか?」を繰り返してしまったせいで「なんなら警察行ってもいいぞ」と嫌な気分にさせてしまったらしくお詫びした。


なんで俺かこんな思いしなきゃいけないんだよ…。気分を変えてもらいたかったので、春に行われる益子陶器市の話をしたところ、機嫌が少し和らいだ。まじでさー。職人だからキレてたのわかるんだわ…。陶器市必ず遊びに行きますので。ありがとうございましたと電話を切った。その途端、矛先は連絡が繋がらないと言い続けているショップになった。


キレつつ、お怒りメールを送りつけた。詐欺ですかと、すぐに連絡しないと警察行きますと。もちろん仕事中でしたので、上司には一言伝えてある。1時間ほどしたら返信メール届く、私がどこに連絡入れたのかと書いてある。キレたので、席を外して電話を入れた。電話に出たので、詐欺か警察行きますかと言った。ちょっと待ってください、って。


そもそも、謝らないのが一番頭きた。この状況でもでお詫びの一つもないのかと。渋々謝ってきたけど。すぐにスルー。で、連絡も付いてんだけどどーすんだと問い詰める。連絡先は益子陶器市のHPからだと。そしたら更に驚愕な事実が発覚。携帯の連絡先しか知らなくて。こいつ商売舐めてんな。取引先の連絡先も知らなくて連絡がつかないとほざく。


とりあえず、そっちから連絡して結果教えろと伝えて電話を切った。キャンセルで金返してもらうのも考えたけど、手に入れるルートが今のところここだけ。悔しいけど我慢した。翌日、連絡があり、在庫があることがわかってすぐに配送するとのことだった。それにしても酷い会社。Googleマップの評価で『重大:プロ意識』星1の理由がわかった。


で、翌日の夜に益子から荷物が届いたんですが…。不幸はまだ続く…。楕円皿が割れて届いたんです。はぁ〜〜〜〜〜〜っと大きなため息。すぐにヤマトに連絡をして商品が破損していること伝えた。その後すぐさま益子営業所?からお詫びの連絡が届く、どこの商品か教えてほしいと、無償で交換をしてくれるようなんです。これが普通の対応だよな。


ヤマトが窯元へ連絡し、在庫があることを確認して、厳重に梱包して代わりのものを送っていただいた。これでやっと一段落。ショップにも一応割れてたことをメールで伝えたが、ヤマトと私との問題なので、ウチラ知らんので勝手にやってくれ的な返信。最後までクソなショップ。次は益子陶器市で買うしかない。5月のカレンダーに記しを付けた。


というのが向かった理由。連絡先もろくに知らず、入金後一ヶ月近く放置され、お詫びの意識もまったくないふざけたテーブルウエア系ECサイトでした。窯元なんて若手作家ならともかく、年配の職人たちでは通販はできない。在庫を持たずにぼったくってほんといい商売してやがる。まー二度と使わんけど。そんなわけで益子陶器市へ向かったのです。


前置きが長すぎてうんざりしますが(;^ω^)

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メイちゃん見て和んでね。もう少しで誕生日\(^o^)/

さてと。向かったのは5月2日。GW中とはいえ平日の木曜日でした。カレンダー通りの弊社は休みではなく、有給を利用して行ってきました。1月から行きたいと思っていましたが、事前調査もろくにしていなかったので、往復の移動手段も全く考えていなかった。単純に真岡鐵道でSL乗れたらいいなーくらいしか考えていなかった。茂木まで行けるか…。


直通のバス調べたときに新宿から出てるのがあった。ただ、現地に5時間も居なければならず、そこまで居るか?素人なのに。気がつけばGW目前になっていて、なんのチケットも無いって慌て始めたんです。自宅から益子まで電車だとギリで100km未満。障割が使えない…。逆にスタートを川崎駅に変えると100km超えて障割が使える。これだなと。


仕事が終わりダッシュみどりの窓口へ向かう。かなり早く着けたと思う。言うほど混雑はしていなかったし。川崎から小山まで上野東京ライン(宇都宮行)をグリーン車で。小山から下館まで水戸線。そして真岡鐵道で益子に向かうルートを選んだ。乗車券は1000円しなかったけどグリーン券が1300円くらいだったかな。真岡鐵道が780円。たしか…。

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これは往路だけ。帰りは益子↔秋葉原の高速バスに空きがあったのでそっちを選んだ。行きもあればとも思ったんですがすでに売り切れ。1月の時点で知っていれば間違いなくこっちを選んだ。関東やきものライナーのこと知ったの直近だった。滞在時間も丁度良くて、お昼くらいに着いて、16時に出発する便で秋葉原の到着予定時間が19時ちょっと。


値段は障害者割引が使えて1130円。往復で5000円かからないプチ旅行。食事はまぁ置いといて。いっても混んでれば食べないし、屋台とかには手を出さない。水分補給は家からマグボトル持っていけばいいので、無駄金は使わなくて済む。やっすい貧乏旅行や。とはいえ、気に入ったものがあれば大量購入を辞さない。購入予算は2万円を用意した。


当日は始発のバスに乗って川崎に着いたのが7時半。そこからグリーン車で小山までノンストップ。通勤時間だから座れるか心配だったけど、グリーン車乗る人達なんて10連休に違いないと思い、多分大丈夫だろうと踏んでいた。新橋くらいまではそこそこ混んでいたが普通に座れ、東京を過ぎた時点で明らかに陶器市の客っぽい人たちが2グループ。


JR区間水戸線の小山から下館まではとても快適でしたが。下館駅に近づくとベテランぽい人が先頭車両に乗り換えてきたので何かあるなと。同じく移動した。案の定、真岡鐵道の乗り換えは、先頭車両側に階段があった。エレベーターは更に奥の端に。これダッシュしても遅れるの間違いない。真岡鐵道の切符どこで買うかわからなかった(´・ω・`)


下館到着時慌てるも、スタートダッシュに見事失敗。切符購入までに長蛇の列になっていた。肝心の車両は一両編成で座れる確率低し…。駅員さんの手売りで時間がかかる。やっと購入して車両に入れはしたが、案の定満席。とっさに優先席がないかチェックすると、入ったドアの端、二席が優先席になっていた。ダメ元で「障害者です、どなたか席を・・・」


すると、言い切る前に席を空け、気づかなくてごめんなさいといって席を空けてくれた奥様。たぶん。「ありがとうございます」と全員に聞こえるように大きな声でお礼を伝えて座った。ここ大事。40分以上ローカル線のガタガタ道では片麻痺で立ったままいることがほぼ不可能。この後のこと考えると体力的なロスを軽減できたのはとても大きかった。


益子駅から会場までがどのくらい離れてるか微妙にわからず(ストリートビューで見た程度)、100円のシャトルバスを待つ。これでメインの会場まで連れてってくれるので。しばらくするとやってきた。20分間隔で運行しているようですが、12時から1時間休憩が入ってしまうので益子駅11時着に逆算して予定を立てていた。そのせいで若干タイトに。

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城内坂から道祖土(サヤド)までがメインで、そこから枝分かれ的に会場が分散する。バスを降りると、至る所にテントだらけ。観ても目が回るだけw 陶芸ってやべーなと。作家が山ほどいる。公式のHPで作家の数、確認してみたら577もあった。そりゃ観て回れるわけがない。私は一目散に目的のテントへ向かった。くみあい広場の『根古屋製陶』へ。


あったあったとテンションが上がる。ムカついたECサイトでは限られた商品しかなかった。しかも値段は1.5倍くらい高かった。思い出すと腹が立つw 早速、大塚サン夫妻に話しかけた。1月にトラブルで電話を入れさせてもらったひーるですと。はじめポカーンとされ、誰だこいつって雰囲気…。楕円皿が配送時に割れて交換してもらったんです。


と、言うと二人して、あー、あの時のと理解してもらう。そーですよあの時の人です。その際、陶器市に行きますと伝えた通り来ましたー。と、変なテンション。うわ何こいつキモって感じたはずw たくさん購入したいのですが、購入したものを後で郵送していただくことは可能ですか? と。その日に限ってヤマトの出張サービスがお休みだったんです。


無理と言われたら、自分で持っていくしか無いんだけど、そうなると数に限りが出てしまう…。下調べをする際に陶器市実行委員会に電話を入れ、ヤマトはやっていなくても大抵郵送は可能と返事をもらっていた。最悪でも会場の益子焼協同組合に泣きつけばなんとかなるだろうと思っていた。だけどあっさりと大丈夫ですとのお返事。やったー\(^o^)/


そうなればリミット解除で物欲暴走(;^ω^) あれもこれもとレジに持っていった。気がつけば13点。陶器市の買い方じゃない。一店舗でこの数。普通はいろんな作家を観て周り、結果この数になったとかならわかるけど。コレってもしかして高次脳機能障害…とか思いませんよ。昔から変わってないの。心に決めた人には尽くすタイプなんで。え!?

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予算分きっちり使い切ったのでスゲー満足。送るのは陶器市が終わって落ち着いてからで構いませんのでと伝えた。そしてもう一つの目的が根古屋製陶の見学が可能かの相談でした。電話して聞いていただけることになり、時間はどのくらいになるか聞いてきたので1時間後くらいというと大丈夫とのこと。ワガシアソビの羊羹持って来るべきだったな…。


下り坂をちまちまとテントを見つつ、根古屋製陶に向かう。一般客とは反対方向へ、そして脇道にそれて歩き出す。途中まで駐車場利用の客が数人すれ違ったが、更に奥まで進むとそこにあった。念願の日本遺産『旧益子陶器伝習所』。対応していただいたのは6代目の奥様。かわいらしいおばあちゃん。普通、陶器市で来る人は珍しいと言っていました。


陶器が好きなの? と、言われたので、陶器がというより、作り手の作業環境がむしろ好きって。ろくろとか、窯とかそーゆーの見るとむしろ興奮するんです。って。おまわりさーんこの人ですー…。今は使っていない登り窯を見させてもらったり、素焼きされた器など見せていただいて、何から何まで見たことがなく新鮮で面白かった。憧れるのよね。


こーゆーの。いつかやりたいなーと思っていた時期があったんだけど、結局は木関係に方に流れ、趣味が講じてオーディオ(エンクロージャー作り)に行って、その後そっち関係にスカウトされて編集者になったり、ライターになり落ちぶれていったんです\(^o^)/ そしてこのざまよ。いつかやりたいなと、思っていたことができない辛さ。ほんとね…。


今度は実際に作ってるとこ見てみたいなー。それはちゃんと予約して見学させてもらわないとね。いつかまた来よう。実は最悪、買った陶器を運ぶことを考えて最軽量な格好できていた。カメラもそうでα7ではなく、α6500を引っ張り出してツァイスの2/40CFを、APS-C35mm換算で60mmで使用。なので構図がかなり厳しく広角な画が全く撮れん...。


お婆ちゃまと話していたとき、息子の器はどう? と聞かれた。正直に、私は好きですと。しかも購入してい際に、女の子たちが可愛い可愛いと手にとって買っていましたよというと、息子の器、少し重いのよねと。旦那さん(6代目)の器は薄くて軽く、使い勝手がいいと言っていました。私は片麻痺なので、むしろ安定してて好きなんですよと伝えました。

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突然来てしまって、色々教えていただいてありがとうございました。と伝えて会場へ戻ります。なんかいい景色なんですよねー。のんびりとしたかったなーって。古民家っていいよな。とても生活はできないけどさ。懐古厨乙…。もうそーゆー歳なんだな…。坂を登りつつ道祖土まで来たはいいが、そろそろ腹が減ってきたなと。狙ってた蕎麦屋へ向かう。


が、14時過ぎてたので終了…。やっちまったな。楽しすぎて長居しすぎた。仕方なくその近所にあった喫茶店に入り、軽く食事をして時間を潰す。15時を過ぎた時点で帰る準備をして乗車位置の陶器メッセ入口まで歩く。メインストリートの里山通りは一通り見て回れた、ただ、それ以外の陶芸美術館や遺跡広場は行かなかった。階段ぽい雰囲気がして…。


高速バスは定刻通りやってきた。A1と最前列の窓側しか空いていなくて、ちょっと嫌な感じ…。隣はなぜか来ない…。別の停留所で乗ってくるかとも思っていたんだけど、どうやらキャンセルが出たようだった。ラッキーだね。ただ、もし次回高速バスを利用するなら2人分の料金払って、ゆったり座らんと駄目かも。明らかに座席からはみ出てたし…。


足攣って、悲惨な事になってたしね。足の向き替えまくりでしょ。ある角度にしてしまうと痛くなり、左手で必死に押さえてた。途中で芍薬甘草湯をバッグに入れていたのを思い出して、事なきを得たんですが。そのあとも色々と問題がでましたが19時半に(定刻の20分遅れ)秋葉原に到着。そこから自宅まで帰ってきた。食事もせずまっすぐ帰ってきた。


正直、行ってよかったなと。GW後半の1日前ではあったけど、交通の便は比較的快適だったし。散策としては十二分に楽しめたし。益子の景色も素敵だったし。7代目のデザインが好きなんだけど、6代目の器も気にはなっている。それと私と同じ名前の窯。コレも気になる。陶芸美術館や遺跡広場のほうがマニアックな作家が多いような気がしてるw


沼に入りかけててるな(^_^;) ただ、根古屋製陶の好きになった一つに『作り手としては、飾るよりは使ってもらいたいね。使ってこそ品物は生きるから』と6代目の言葉。素敵すぎ(*´ω`*) なので使わないで飾るのは買いませんよ。わたしもそー思ってるから。使ってなんぼです。沼なんて怖くないw その割にレンズがさー…( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

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素朴で飽きのこないデザインがお気に入り。茶白の猫っぽい感じがしたのよね(*´ω`*)

次はネルソンに逢いに行きたーーーい!!!