goodluck+

重度脳血管疾患を経験済み。障害者手帳1級1種持ち。左手カメラで散策する、お花畑ブロガー

キレてますよ\(^o^)/

020611

先週の水曜日、勇気を出して浅草線に乗って出かけてきました。もちろんラッシュ時間からは外しましたが。向かった先は浅草から少し歩いた合羽橋。ただでさえ、浅草なんて人で溢れているように思えますが、鎖国状態と化している今はガラガラなんだろうなと思ったんです。まぁ、案の定でしたね。チャイナ系の怒号のような声を聞かなくて済んだよ。


ただ、その日は暑かったので、ここぞとばかりにタクシー券を使って目的地まで。本来ならのんびりと散策しながらアレヤコレヤと見て楽しんだと思いましたが、まだその時期ではないと、自分判断で不要不急のつもりで自粛。目的地に行って用を済ませてまっすぐ帰ってくるというね。せっかく人の少ない浅草来て滞在時間が1時間も無いという…。


合羽橋の交差点から歩いてすぐの場所にある「研ぎ陣 浅草・合羽橋店」さんに行ってきました。もちろん、空いている時間を教えていただいてからの訪問でした。時間は11時ジャスト。午前中ならほぼ空いているということでした。オープンは10時なのですが、向かう時間がちょっと微妙、極力ラッシュ時間は避けたかったので。フレックスだと危険。

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もともと、給付金も入ったし何買おうかなと思っていた。とりあえずネットで探そうとした時に、私の物欲フォルダを開くと「ミソノ」が出てきまして、包丁買うかーと色々調べ始めていました。今のアパートに引っ越しする際に包丁は新調していました。発症前に使っていた「GLOBAL」母親の形見として使っていたものでしたが、入院中に処分されていた。形見では無くなったけど、やっぱグローバルが良いなーと購入していました。


でも、5年も経つと結構ガタガタになっていて切れ味が落ちていました。一緒に購入したシャープナーを試してきたものの、購入当時の切れ味は初めだけで、むしろシャープナーを使うほど切れ味が落ちているような気がしていました。そこに来てミソノね。前からは気になっていたので、いよいよかなーと思っていたのですけど、調べているとグローバルで研ぎ直してるものが画像でヒットしました。えー、ステンって研げるんだー、って。

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その画像はステンレス製なのにキレイに研がれていました。20代の頃、マシニングセンタが使いたくて転職した時、まだ若いんだから木型覚えろと言われ、ノミやカンナを研ぐようになったのが私の職人サイドのルーツw 当時は研ぎにも拘っていましたね。で、その画像からサイトへ行くと「研ぎ陣」というワードが見つかりました。なん店舗かある。


そもそも、その「研ぎ陣」が気になったので調べてみた。その時点で「ミソノ」は頭の中から強制排除される(;^ω^) 出てきたのが『藤阿彌神古流』(フジアミシンコリュウ)、伝承とか継承とか何やら胡散臭い…。よくわからんが剣刀研磨の流派である藤阿彌神古流の伝承者が素人に研ぎ方教えてフランチャイズ化した感じ? ですかね(;^ω^)


なので伝承まではあってると思うのだけど、弟子にしてはそこまで修行していない人に継承されているのかと言うとね…。言い過ぎ感半端ないけども。ただ、料金は三徳包丁で1000円+消費税とそこそこお安い。ダメ元で試してみようとなったのです。駄目なら駄目で「ミソノ」を買うまでだと\(^o^)/ ローリスクハイリターン?? 自分都合w


よくさ、障害者になったから料理をするには変な形のグリップ(UDグリップ)の付いた包丁じゃなきゃ駄目なのかとか、釘だらけのまな板使わんといけんのかとか、回復期の病院でなんかそんな感じじゃなかった? 覚えてないからわからないけど、退院して通院したクリニックだったかな変なの使ったことあるの。今更ですが。こんなの使わないと…。


片麻痺なりたての頃は考えたりもしたけど、クソダサいしかっこ悪いと普通の道具を使うようになったな。その代わり切り方も工夫するし、野菜はよくたわしで洗い、皮はあまり剥かなくなり、そのままドボンw 大抵のことは片手でも出来るようになった。ただ、鶏肉とか豚バラのブロックとか切れない包丁だととてもイライラするし、そもそも切れない包丁ほど危険なものはない。バカとハサミは使いよう...(;^ω^) キ○ガイに刃物…。


WEBでは谷中店のほうがよく出てくるのですが、JR使うのに抵抗があった。でも合羽橋店なら都営地下鉄で無料な上、都営バスも無料という。ただ浅草から行き帰りともタクシー使ちゃったけど。お店に着いて、簡単に説明して、ここ何年目ですか? と尋ねると4年目という。研ぎの世界ではどうなんだろう。経験が浅いんじゃ...。ワシ8年目や\(^o^)/


まー、とりあえず1100円払って、研いでもらうことにした。砥石の中目で20分くらい、その後、仕上げ砥石に変えて10分程度研いでくれた。事前に見てもいい? 写真撮っていい?は確認済みだったので、手の動きをしっかり見て、角度がグラグラじゃないかとか、変な動きがないかチェックしつつ、たまにシャッターを切ってきた。面白いのが最後にタオルの上を勢いよくスライドさせる、布研ぎという工程。シャーッシャーとやってる。


砥石で研いだことのある人は知っている”かえり”要はバリを無くすためにやってるようです。片刃は平ら面研げば無くなるんですけど、両刃の包丁はこんな事するんだと、初めて見て面白いと思った。キレイに研がれた包丁は切っ先までホント綺麗。4年でも十分過ぎる職人さんだね。山のように積まれ、古く使えなくなった砥石の数が物語ってるよ(^o^)

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感動しつつ少しだけ話しをしてると、後ろのショーケースはミソノ製品ばかりだった。店内に入ってからは研ぎ台の桶しか見ていなかったw しかも本刃付け(メーカーから卸した状態では機械で加工されただけの刃)をされた状態であまじょんより5千円程度安かった。私の「GLOBAL」はこれで真の包丁に生まれ変わりました…。ただ、もし駄目ならミソノで安く本刃付けされてても、きっとここでは買わないだろうと。家で試すまではね...。


はっきり言って、そんなこと考えるのが馬鹿でしたわ。キレッキレで感動しとりますよ。頻繁に料理しない人なら1年位持つかもとか言ってたし、それが本当なら1年後にまた来ることになると思います。なんだかんだ言っても良い包丁買っておいてよかったよ。本当は鋼のいいヤツほしかったけどメンテナンスのことを考えるとステンレス製のグローバルしか無かったんだよね。研ぐことができなくなってたから…。諦めの一つでもあるのか。


シャープナーには懲りた。私は二度と買わない。やっすい包丁なら少しは効果あるかもしれないけど少しお高い材質の包丁には不向きであることを身にしみて実感してますので。そうそう、面白い話がありましたね。店主に今は空いてて個人的には助かると話したところ、実は今のほうが忙しいと話されていました。え?今の御時世になんでと尋ねると…。


リモートワークになって、自炊する人が増えた、特に普段料理しない旦那さんがリモートワーク中は料理担当にさせられている家庭が多いようで、奥さん、この包丁切れないんだけど、『自分でなんとかしろ』 となって研ぎに来る旦那さんが急増しているそうです。昼過ぎになると忙しくなると言っていたのは、そーゆー理由だからか。なんか面白いw


GLOBALでは研ぎ直しのサービスもやってくれるそうです。メーカーの職人さんがきっちりと仕上げてくれるそうです。本刃付けかはわかりませんが文字なども新調してくれるそうです。依頼したブロガー?達から評判は良いみたい。ただ時間がかかるのに少し抵抗がね。一般人は何本も包丁なんて持ちませんから。100均なんて面倒だし買いたくはない。


合羽橋は卸や販売がメイン。研ぎをやってくれるとこもあるようですが、グラインダーとかベルトサンダーとか使ってる時点で、あー…。となる。個人的には手研ぎが一番だと思っている。技術的なレベルはどこまでなのかはわかりませんが、家庭用の包丁を研ぎに出すのなら『研ぎ陣』はオススメできるレベルのものでした。耐久性はまだこれからですが。料理のバリエーションは増えないけど、切れ味抜群で安心して料理が作れます(^o^)

200617