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重度脳血管疾患を経験済み。障害者手帳1級1種持ち。左手カメラで散策する、お花畑ブロガー

片麻痺のためのハイドレーションシステム

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前回、最後の方でハイドレーションシステムを紹介しました。反響があったわけではないのですけど、記録として残しておきたい、もう少しだけ紹介できればと思いました。ただあくまでも私の活動時の装備がメインとなります。限定的ではありますが、お付き合い頂けると嬉しいです。今回は片麻痺の水分補給についての考察をしようと思います。


前回も書いたことですが、これからのシーズンは行動する上で水分補給が重要になってきます。ちょっとした散策でも汗をかくことが多くなってきますから。片麻痺となった今ではジョギングや過度の運動はできないカラダになっているので、あえて今回は水分補給=水とします。スポーツ飲料が必要になるほど激しく動けるとも思いませんので。


ここで、私の装備品を紹介。と言っても、ただのバックパックです。ロールトップの安いやつ。アウトドア系のモデルであれば大抵は付いているチェストベルト。そしてショルダーハーネスに付随する小さなルーブ状のものが付いています。それとメッシュタイプのワンドポケット付き。言葉で書くと難しいですが実物を見れば別に大したことのない、ごく普通のバックパックになります。今回はこのバックパックをベースに話を進めます。


ハイドレーションシステムは基本、チューブ、そして水を蓄える1から3リットル程度まで入るバックがセットになったものを言います。メーカーも様々ですね。最も有名なところではキャメルバックが昔からよく聞いた名前です。正直な話、最近まではキャメルバック以外は聞いたことがありませんでした。そもそも関心が全くといって無かったですね。


このハイドレーションシステムに行き着いたキッカケというのが、これまでの水筒がどれもいまいちだったから。真剣に水筒に向き合うこともなかったので、好きなものを買ってはしばらく使ってみては、ちょっと違うなーと買い替えてきました。全て発症後の話。発症前は常にサーモスでしたからね。両手が使えていたらほぼ最強でした。サーモス

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ストロータイプのSIGGは洗浄が面倒で保温保冷が効かず。次に買ったのはクリーンカンティーンの保温保冷の効くインスレートボトル。口が小さいのと、開けるのに蓋が小さすぎて片手では開けられず、歯で噛んで開けていた。次はお気に入りのPELICANのドリンクウェア。保温保冷もできて口も大きく開けやすい。現在は自宅で活躍中です。最後は発症前に使っていたサーモスを新規で購入しましたが…。


それぞれ機能としは申し分は無いのですけど、片麻痺になったことで開けづらかったり洗浄が手間だったりと、普段使いには適さなかった。このあと紹介するハイドレーションシステムがそれら全てを解決してくれるとは思えないのですが、これまでのモノよりは少しだけ楽になります。基本は使い捨てですから。終わったらゴミ箱にポイッと捨てるだけ。


前置きが長くなりました。私が行き着いた片麻痺のハイドレーションシステムがこのプラティパスドリンキングチューブキットAmazon1620円。厳密に言うとハイドレーションシステムではなく、そのシステムに使われる交換用のチューブがメインとなります。これに市販されているペットボトルをセットしてシステムが完成するのです。

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インナー(青い部分)が動かなくなるまでしっかりと締めるのがコツ

最後に購入したサーモスは洗うのは面倒でしたが片手での飲みやすさは抜群、ツーアクションでゴクゴクと。バックパックにあるワンドポケットに入れて散策に出かけ、のどが渇いたな、水でも飲むかとなったときに、背負ったままでは取り出すことができなかった。結局、バックパックを降りしてサーモスを取り出さなければならなかったのです。


これでは、これからのシーズンは死活問題。特に私にとっては…。週末は何処かへ出かけてはよく歩く。水分補給がとても重要になります。昔ほどではないですが、今でも歩くときは1万歩以上歩いていますから。しかも歩きだすとなかなか止まらない。ペースが良かったりするとひたすら歩いてしまう傾向がある。これは私の障害が一因であるかも…。


結局、たどり着いたのがハイドレーションシステムだったのです。トレイルランニングする人達がリュックからチューブでゴクゴクする例のアレ。ただ問題が一つありました。水を蓄えるボトルに片手でどうやって水を入れるか。単純に水道水をためて水浸しになりながらも入れることは出来るかもしれない…。でも今更、水道水をそのまま飲めるかと言われると、まず飲まないです。出来ることならミネラルウォーターがいいです(´・ω・`)


ハードタイプのボトルなら水が入れやすいかもと思いましたが、コンパクトなものはなくて大掛かりなものばかり。カメラや三脚持って、更に2、3Lの水は背負えません。調べていると、このプラティパスのドリンキングチューブキットを使ってペットボトルを装着して使用しているという情報(Amazonコメント欄)を発見しまして。これだ! と。


結果は前回の通り。見事に片麻痺仕様のハイドレーションシステムが完成したわけです。更に調べると、いくつかのチューブがあるようです。ロゴスエバニューなど。一応、ペットボトル対応とか書いてあります。実際購入していないので使い勝手等は一切わかりませんが。ただ、余計なパーツやストロー式なのがちょっと気に入らない。個人的にね。


シンプルが一番。この手のものは特に。ペットボトルの口に合わせたアタッチメントは魅力ですけど、規格が統一されていないのにどれだけ対応しているのかわかりませんし。プラティパスはMADE IN USAです。もしかしてインチネジだったらどうしようか…。既に伊藤園の麦茶で使っていますけど、スーパーで水をいくつか購入して検証してみました。

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購入したのはボルヴィックいろはす南アルプス天然水の3種類。一般的に求めやすい商品かと思います。ちなみにエビアンは装着不可との情報があったので購入はしていません。個人的にはボルヴィックが好きなので付けばいいなと思っていましたが、ボルヴィック南アルプス天然水はキャップが合わなく装着不可。いろはすだけが付きました。


大きく違ったのが口の径でした。装着可能伊藤園の麦茶いろはすの場合は、飲み口の内径が共にΦ21.7mm。装着不可能だったボルヴィックはΦ25mm、南アルプス天然水もΦ25mmだった。肉厚は全て1.5mmでしたから、それぞれプラス3mmの外形になります(ネジ部の突起は除く) ボルヴィックや天然水が好きなら別のアタッチメント付きを購入するほうが良さそうですね。いろはすで十分と思うならプラティパスで良いですけど。

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左からプラティパス、いろはすボルヴィック、天然水。右2つはちょっと大きい
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ペットボトルの縁に当たる部分はΦ24.7mm。内径Φ25mmだと抜けてしまう

プラティパスのキャップを取り外して元から付いていたボルヴィックの蓋に、穴を開けてオリジナルを作ろうとしたとき、プラティパス側のキャップ内の青い部分を計るとボルヴィックの内径よりも小さく、上に乗らずにストンと入ってしまった。これだとキャップを締め付けたとしてもチューブが中に入ってしまって、ダダ漏れになる。縁に乗っかりキャップと同時に締め付けないと意味が無いのです。出来ると思っていただけに残念。


改めて見ると飲み口の径がこんなに違うなんて思いもしませんでした。わかったところで何かの役に立つとも思えないけれど(^_^;) ただの自己満足になってしまいましたね。普段飲んでいる伊藤園の麦茶が飲めただけでもラッキーでした。結論としては、このプラティパスのドリンキングチューブキットで使えるペットボトルは、飲み口の内径がΦ21.7mmで外形がΦ25mmのもの。ネジのピッチは気にしなくて大丈夫っぽいです。

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このペットボトルを使ったハイドレーションシステムは、前回も書きましたけど、飲み口は下に向くようにセットすること。そしていろはすが良いと書いた理由はペットボトル自体が非常に軽くて柔らかい事。これは吸引する際に硬いものより、柔らかいもののほうがスムースに口元まで運べます。通常のものはバキューム力が試されますので(*´∀`*)


ペットボトルがむき出しのままは嫌というのならモンベルペットボトルサーモカバーなどの保温保冷カバーを付けるのもいいでしょう。正直な話、気休め程度ですけど。無いよりはカッコいいってだけですが。また、バックパックにチューブに引き回す際に便利なのがタックタイのようなマジックテープ結束バンド。コレがあると便利です。余ったもの重ねて延ばすことも出来るし。そして口元の近くにマグネットクリップ。コレは最高です。

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いつか同じような考えで、片麻痺でハイドレーションシステムを作りたいと思った人のために、この記録が役に立つことを祈ります。そうそう、難点が一つあります。洗浄もそうですけど(バイトバルブ以外まだ洗っていません)、これで薬飲むのはやめたほうが良いです。バイトバルブを軽く噛んで吸うのは口に何も含まないのが理想。錠剤を噛まないで口の何処かに寄せてから飲むのは至難の業です。慣れれば出来るかもしれませが(´・ω・`)

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月曜日にこのblogを書き終えた。ふとモンベルのWEBサイトを眺めてたらアウトレットにキャメルバックのコレコレがあった! アウトレットは盲点だったわ...。ぶち壊しじゃん(;´Д`) 頑張って写真撮って検証したのに...。まだ購入は出来そうなので、これから購入を考えている方は検討してください。私は速攻で購入して検証しようと思います。


※今回のペットボトルへの計測は右利き用のノギスで片手(左手)、そして隻眼(老眼)で計測しています。精度は怪しいですので、目安程度でお考えいただけますよう、よろしくお願いいたしますm(_ _)m