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重度脳血管疾患を経験済み。障害者手帳1級1種持ち。左手カメラで散策する、お花畑ブロガー

未だ馴染めず(T_T)

191016

新しくなったRAPSを装着するようになり一週間が過ぎました。今回は新規に型を起こしたということで、付けて今まで通りというわけにも行かず、それなりに慣れるのに苦労している次第です。まだまだ新車の慣らし運転中とでも言いましょうか。新しい装具を理解できるように歩き方を試行錯誤することに徹していました。なかなか難しいですなぁ…。


これまで通り同じRAPSだからこうも苦労しないで、一週間も歩いていれば勝手に馴染んでくれるだろうと思っていたのですが…。今回の装具は曲者のようです。1番の問題は踵を擦るようになったこと。これが結構深刻なんです。擦るのが嫌なのでカラダの重心を健常側に傾けて歩いているような状態になるのです。非常によろしくないですね(´・ω・`)


7年間少しずつ改善されてきた歩行スタイルが完全に崩れてしまうのがとても嫌なのです。なんか振り出しに戻ってしまったような感覚。コレは何とかしないといかんと、先週の水曜日、歯医者の終わりついでに二子玉川まで練習しに行きました。とてもいい天気だったので、ウォークスツールをかばんの中に放り込んでチェアリングも楽しもうかと。

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左がノーマル。右がひーるネジ(オリジナル)鉄製で硬度の高い焼入れ済み

装具を手にしてまずはじめにやることは、ひーるネジ(オリジナル)に付け替えることから始まります。コレは角度調整を行う際に使用される止めネジの改造版でして、図面を引いて新規でネジ屋さんに発注しているオリジナル品です(^o^) 平先だと綺麗に削られない上に嫌いな音が出てしまうので、形状をRに仕上げたネジなんです。実際には摩耗して削れてしまうのは一緒なんですけど、当たる箇所がキレイな削れ方になります(*´ω`*)


このネジを装着してから角度調整をしていくのですが、今回仕様が大きく変わった装具、踵抜き、二枚重ねのソルボセインなど。コレまでとは全くの別物なんです。義肢装具士にしてみれば、前回と同じ角度に合わせてくれた装具でも、これらの新しい仕上がりの装具だと、自分自身の踵の高さがかなり違っていて同じ角度では同じように歩けないのです。


はじめは背屈側へちょっと強めに角度を変えて暫く歩いてみました。通勤時歩く場所、幹線道路沿いの凸凹道から閑静な住宅街のフラットな道など。自分のかばんには装具調整用の六角レンチをしまっていて、座れる場所さえあればいつでも調整できるようにしています。杖が無いと駄目な場所、社内で杖を使わずに歩く場所などしっかり確認して調整。

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装具を外してすぐに写真を撮った。麻痺側なのにありえないほどのアーチ状...。

それにしても二子玉川でチェアリング(アルコールは飲まず)した場所、まさか土曜日に唯一、氾濫した場所になるとは思いもしなかったよ(;´Д`) そのチェアリングの時も陽の下でまったりと角度調整をしていましたw ほんとに好きなのねぇ…。っていうか、ちゃんと歩けないと死活問題ですから。ある程度決まった位置から±1°くらいで最終調整。


一つ前の調整でほぼいい感じにはなっていたのですが、その先をつめるか止めておくかの最終調整は、どちらかと言うとフィーリング的なものなので良くなればラッキーみたいなね。まぁそんな感じなんです。気をつけるポイントは底屈側に振りすぎると反張膝になり、逆に背屈側にしすぎると膝折れとなるのでそれさえ理解すればなんとかなありますかね…。自分は歩く場所があまり良くないので、やや背屈側に調整しています(´・ω・`)


あくまでも装具の調整自体自分がやって良いものでは無いので、どうしても納得できないのであれば自己責任でやるように。出来なくて義肢装具士に泣きつくような間抜けはやらないように。義肢装具士と相談しながら進めるのがベストだと思いますので。私はTAPS時代からよく歩き、当時から調整し続けていますので自分の装具はよく理解しています。


足の振り出しから着地まで動きとしては良くなりましたが、コレまで無かった踵を擦るという状況が続いていました。本来は、二子玉川からサイクリングコースを使って丸子橋まで(約5km)歩こうとしていたのですが…。踵が擦れる音が気になりだし、集中出来なくなって1km付近の二子玉川公園で休憩。そこからバス乗って帰ってきました(´・ω・`)


原因はなんだろうと考えていると、一つの答えが浮かんできました。踵が抜かれたRAPSは接地がダイレクトに伝わるので何よりもそれが良いと思っている。これはゴニョゴニョ時代から変わらない良いポイントだと思っているので踵を抜いたことによって駄目になったとは思えない。ただ、接地の面で考えた時、コレまでとは一緒でなかったものがある。

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これまでは手前側だけだったのが、新規に土踏まずに2枚目のソルボセイン(緑枠)が付いた

それは、義肢装具士が追加で入れた2枚目のソルボセイン。本来、このソルボセインは緩みがちな麻痺足の扁平足防止用に入れてもらうことが多い。使っていくうちに足が広がってしまい、それを防止するために足の付根から少し下に設置してペッタリと着いてしまう足に少しカーブをもたせて広がりの防止をしていたりします。専門用語使えん(T_T)


それを仮合わせのときになぜが大きめのやつを持ってきてて場所を決めて貼っていた。あの時なぜ聞かなかったのだろう義肢装具士に。なんで増やすのか? その効果は ?とか。その2枚目のソルボセインは、前回の一番最後の写真を見ても分かる通り、かなり大きく高さも占有してしまっている。装具を装着したときに土踏まずをかなり圧迫している。


コレが自重で潰れて指先と踵がフラットになると踏んだのだろうけど、コレ見事に踵浮いています…。これだとシャンク(L字型のステー)が付いていたときのTAPSと変わらない踵の位置、もしくはそれ以上の高さになっている。一言で言うならば『とても歩きにくい』ですね…。とりあえずは一ヶ月使ってみるとする。それでカラダが馴染めば良しとしよう。一ヶ月経っても変わらない状況であればちょっと相談してみようかと思います...。

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ちゃんと重しは差し引いています

それまでは、自分でやろうとしていた加工修正はやるのを中止。要望を改めて説明をして修正してもらうことにする。多分、一ヶ月も持たせる自信はない。もっと早く装具診に出してしまうかもしれません。こだわりや履ける靴のアプローチはその時改めて紹介したいと思います。会社で重量を計測した結果、新しいRAPS-Hで588.1gだった。これまで使ってたRAPSは536.9g。踵を抜いているにも関わらず50g以上重くなっていた。


体重が増加したことを考えるとこれは仕方のないことかもしれません。ヒンジジョイント周辺もポリカーCと言われる樹脂シートが厚めに盛られ、リベットの点数も増えている。踵を抜く仕様のため、その分肉厚にしたと思われる。見る人が見たらすぐわかっちゃうだろうなと言っていましたからね。コレは無茶を言った私のお願いだから仕方がない。だけど厚めのソルボセインは頼んでないんだよな。それが一貫した強化であってもね...。


更新日の直前、一つわかったことがある。何故歩きにくいのか、違和感を感じてしまう理由がわかりました。土踏まずに厚めのソルボセインが入ると、どうなるかわかりますか? 平らな場所でも常に内反気味になるのです。足の振り出しから接地までなんかしっくりこない。違和感が残ると思っていたら、どうやらコレが原因のようなんです(´・ω・`)


要は部屋の中で装具を外した状態でいるのと変わらない感覚。装具は装着しているのでグキッと痛みが出るまではないのだけど、なりそうでならない状態が歩くたびに続くわけです。コレは完全にアウトだな。早急に仕様変更の依頼をかけねばいけない。連絡入れておかないとな。しばらくTAPSに逆戻り。まぁ、歩きがおかしくなるよりまだマシか...。


191025