goodluck+

重度脳血管疾患を経験済み。障害者手帳1級1種持ち。左手カメラで散策する、お花畑ブロガー

そこに山があるから(*´∀`*)

190601

さてさて、朗報が一つあります。勤続して5年を迎え、今月の21日付で晴れて一般職になります。やっとですよ。ホント長かった。何もできない片麻痺高次脳機能障害者にチャンスを与えていただき、やっと役立つ人間になれたと実感しています。5年の歳月が長いか短いかはわからないけど、私の状態で仕事をするということがどれだけ大変だったか。


こればかりは、同じ部位を出血し、一種一級の片麻痺、初期化された劣化仕様の脳になった障害でしか、想像することはまずできない苦しみがありました。それは同じ脳卒中を経験している方ならご存知と思います。苦しみは人それぞれですがね。頭下げて無理やり入った親族の会社。親族の好意で置いてくれたようなもんでした。特別雇用枠として...。


週4で7時間勤務。時給制だけど僅かなボーナスと昇給あり。そこいらの派遣よりはいい条件と思われます。分かっていると思うけど、週4日で7時間とかでは決して楽な生活はではないです。ましてや実家暮らしではなく、アパート借りて生活しているわけでして。障害年金は1ヶ月足りずで貰えないし。しかもそれに重度の片麻痺がついてきますから...。


この片麻痺から抜け出すことは一生無理ですけど、一般職になった段階で、少しだけ生活が楽になります。段階的にフルタイムに移行していくのですが、まず週4で8時間、時給制から月給制、手当が住宅手当がついて、国民保険から社会保険に切り替わる。中でも住宅手当と社会保険が特に大きいです。区民住宅並の賃料になりますからね(*´ω`*)


判断を早めてくれた会社に感謝です。責任のある仕事が貰えるようにもなりましたし、働いている実感がありますもん。これまでの何をすればいいか分からず、ひたすらCADの作業に専念。別に今すぐ必要でもない仕事をね…。それに賃金払ってくれていた会社に申し訳がなくて、やっと恩を返せる環境になった。頑張らねば。無茶しないで頑張るぞ!

190604

先週末はドピーカンで何処へも行きたくないと思っていました。実は23日木曜日に週末は暑くなるから涼しいところへ行きたいと話していまして。その日の朝礼で役員会で一般職がOKと報告があり、久しぶりに富士山行きたいと。天候もとても良さそうだったので。すぐにバスを予約をしようとしたら、既に満席。結局、その週末はスカイツリー…。


ネーサンが富士市に住んでいたので、富士山への思い入れもありまして。ネーサンの両親が亡くなった年に二人で登ったりもしました。登頂とともにネーサン大号泣、その後は疲労がピークになり意識を失っていました(^_^;) なにか記念にとかではないけど、行きたいなーと。6/1で予約を取っておきました。天気悪ければキャンセルもできるし。


結局、東京は厚い雲が覆っていましたね。富士山方面はというと、晴れのち曇り、まぁ雨じゃないから良いかなーと。普段なら東海道線で吉原まで行って、岳南電車富士市近辺を回るのですが、今回はバス。なぜバスにしたかというと、直通なんですよ。新宿から富士山”五合目”まで。乗って降りれば五合目とか世の中便利になったもんですなー(*´ω`*)


京王バスなので河口湖方面、富士急ハイランドも経由するバス。世界遺産に登録されてから観光客も多くなったそうな。13年前、ネーサンと登ったときは静岡県側の富士宮口、今回は山梨県側の吉田口です。景色が全く違いますね。静岡と山梨では。表裏なんて言葉使ったら怒られそうだけど、静岡をホームとするならば、吉田口はいわば裏の顔(^_^;)

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バスタ新宿から中央道、富士スバルラインを通って富士山五合目まで。土曜日ということもあって朝は若干渋滞していました。9時に出発して12時30分頃に到着。富士急ハイランドで3割ほど、河口湖駅で6割、残り1割が五合目まで向かいました。途中、富士山は雲がかかっていて頂上は全く見えず。天気は良かったのですけどね。山頂は見えません。


渋滞のときは少し眠ってしまいましたけど、道のりは順調に思えました...。いよいよ富士スバルラインとなり山坂道を進みます。ワクワクしつつも雲が多くて、着いたとしても何も見れないだろうなと思っていたときに、突然やってきました。頭がドーンと落下する感覚とでもいいますか、普段気圧が〜、と騒いでいた時の数倍の威力で襲ってきたのです。


『俺、富士登山(バス)でこのまま死ぬんだ』と本気で思いました。説明が上手くできない状況、吐きそうでもあり、だるさもあり、何よりも頭の中が混乱して軽くパニックに陥っていました。すぐにでも救急車を呼びたくなるレベル。それが五合目まで来てくれるのかと本気で考えていましたから。多分、向かってる途中で息絶えるんだと、真剣に...。気圧がモロに来て、交換神経と副交感神経のバランスが完全にぶっ壊れました...。


大失敗。富士登山はスタート地点で終了、歩き登ることはもう駄目なんだと。この苦しみを歩き出す前から耐えろと言われても無理な話。気圧に耐えることが出来ないカラダになっていました(T_T) 駐車場は数十台の観光バスが止まり、自分が想像していた以上の観光客でごった返してた。余計に降りたくない…。ヒルクライム馬鹿(褒め言葉)もいたし。

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標高2305mの富士山五合目 吉田口。気圧をあとで確認すると、なんと770hPa。普段1000hPa前後でギャーギャー騒いでいる自分が馬鹿だと感じましたね。なんとか一歩踏み出して、登山口に向かいます。せめて写真撮らないと、何のために来たのかわかりませんから…。一歩一歩が重かった。気分は九合目付近のあの苦しさ…。しかも坂だし…。


飲水を飲んで吸う動作、階段をのぼる、よっこらしょと足を踏み出す動作、すべての動きに対して、力む動作をすれば血管が破裂して逝ってしまわれると。そのくらい酷い状況に陥りました。コレはただの妄想のようなもの。実際は全然そんなこと無かったんだけど(;・∀・) その時の私はとても緊迫した状況に置かれていたのです。まさにパニック。


登山道は通行止め。ちょっと先まで行きたかったが、仕方がないので引き返す。県営五合目総合管理センターにおまけ程度につけられた展望台、手すりのない階段を一段ずつ登って写真を…。真っ白やん。何も見えんし...。この時感じた”絶望” なんだよとムカムカした。その後ろで外人さん、多分ロシア方面の方が騒いでるので振り向いたところ...。

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一瞬の晴れ間で山頂が見えている。ぎゃーーー!!シャッター切らねばーっと。絞りも露出も選ぶ暇なし。連写してわずか五枚ほど撮ることが出来ました。三時間半掛けて撮った写真がこれだけとか、ちょっとさみしいです。なんとか目標は達成。後はひたすら気圧との戦いでした。休憩所でぐったりするも座っていると気分が悪いので立ったり座ったり。


14時の帰りのバスを待っていました。普段なら好奇心旺盛なので、少しくらいなら無茶な行動にも出ていたのですが、流石にあの時の状況では無理でした。自分との戦いの中で、よぼよぼのじーさんばーさん。明らかにデブでヤバめのアジアン観光客を眺めては、俺は大丈夫、先に逝くのは彼奴等と、ろくでもないことを言い聞かせ耐えていた(=_=;)


バスが到着し、すぐさま乗り込む。運転手は行きと同じ。もしかして何処かで休憩してました? と聞くとハイっていうじゃない。俺も一緒に休憩したかった。もっと低い場所に移動してもらって。帰りは乗る人少なかったです。スバルラインでは三合目とか看板があり気圧もぐんぐん上昇していく、三合目から二合目くらいで少し楽になってきました。


気が抜けたのか気圧が上がったせいなのかわかりませんが、急に睡魔がやってきまして、寝たら死ぬ、寝ちゃダメだ~と必死に抵抗したけど、簡単にポックリと逝った(´・ω・`)
起きたときはリニア見学センター付近。生きていることに感謝しつつ、お腹減ったとなりまして。富士山では何かを食べることは不可能でした。富士山カレー食べたかったな。

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帰りは渋滞もなくスムースに新宿に着きました。大江戸線に乗って帰ればお金掛からないなと思いつつも、早く帰りたい、というかお腹が減っていた。湘南新宿ラインが5分後に到着するのがわかり慌てて早歩き。気圧にヤラれてないとほんとによく動く。無事に乗れて西大井で下車。10数分で到着ですから、早くて便利です。西大井といえば、ね…。


GW中にチャレンジした時に予約で一杯で諦めた鳥ゆっこ。今度こそと、再アタック。開店時間と同時に突入すると、、、。またしても予約席の数々。ひーるさん、今日来る前に電話くれれば開けておけたのにーと。僅かの差で入れなかったようです。ホント残念。一般職記念で一人宴を開催しようとしていましたから。というか富士山残念賞のほうかな。


仕方が無い、大井町まで戻るかと。昔よく行ってた『ハピネス』行くかーって。嫌な気分を払拭出来るし、何よりも名前がハピネス(幸福)ですからね。そこは大食いの人たちが集いし店。特にカレースパが有名。でも私がいつも頼んでいたのはポークソテーだった。時間はちょっと掛かるけどとても美味しかった記憶があります。ただボリュームが…。


いやー、美味しかった。お肉も柔らかかったし。デミグラスソースもご飯にかけるだけで既に美味しかった。ただボリュームが…。何度も書いてますが満足感は半端ないと思います。まさにハピネス。ライスと味噌汁は半分残し、付け合せのパスタは全残し。あの量は食べられなかった。全部食べてたらハピネスどころか苦しみに変わっていましたわ(^_^;)

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今回の旅で実戦投入したNEWアイテムがありました。本来なら移動距離の長い歩行用だったのですけど、ちょっと我慢ができなくてバックにセットアップしていました。写真に収めるとやっぱり格好いいと自己満足。これまで水分補給、水分補給と口が酸っぱくなるくらい言ったり言い聞かせたりしてきました。特に夏場でも、よく歩く人たちにとっては。


水分補給が滞ると熱中症や下手したら血液ドロドロになって脳梗塞とかになったりする可能性があります。なので出かけるときは必ず水筒持参で出かけています。こまめに取れているかというと実は結構忘れがちだったりもします。カバンには入ってるけど写真や歩くことに夢中で忘れてしまっているとか、体調がおかしい、そうだ水飲まなくちゃって。


ショルダーバックなら比較的に水筒が取りやすいですけど、今のバックパックとなると、サイドポケットに水筒を入れておいても、一度背中から外してからでないと水筒にアクセスは出来ないのです。出来る人いるかも知れないけど私は背負ったままでサイドポケットに手は届かない。ましてやベルトにキャプチャーが付いているのでカメラを付けたままではベンチでもない限り、まず下ろすことはありませんね。これだとこまめには無理な話。


流石によろしくない。改善しないと水筒の種類は一通り出回っているものは試しましたが、結局はアクセスの問題がつきまとい、良い解決法がありません。いよいよハイドレーションシステムに手を出すかとなりました。ただ問題は片手でどーやって容器に液体を入れるか…。ハードタイプもあるにはあるけど、2Lも3Lも持てる自信は無いし…。


メジャーなところの『キャメルバック』で検索していました。アクセサリー類を見ていると延長のチューブはあるのがわかった。あとは容器の問題だけ。なにか良さそうなものはないかとAmazonで探しているときに、見つけてしまいました! レッサーパンダの次くらいに好きなカモノハシ。英語でプラティパスというそうです。そのプラティパスです。

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噛んで吸うタイプのバイトバルブ。流量が増した新製品。マグネットクリップは別売り

基本はホーサーと言うモデルの交換用チューブキットなのですが、なんとこれ、ペットボトルに装着できてしまうのです!! evianなどの一部のペットボトルは使えないようですけど、通常のものならだいたい付くらしい。もしそれが可能なら容器の心配はしなくていいなと。購入することにしました。私が購入したのはプラティパスの25030です。


プラティパスは旧モデルもありまして、コメントが沢山載ってるのは旧モデルで作りもほんの少しだけ違う。ただ、HPで確認するとアップデートの文字でバイトバルブの流量が多くなってるっぽい。私が見た限りではね。しかも少し安いし。それと口元への運び込みがスムースになるソースのマグネットクリップも一緒に購入しました。


移動中もベルトに付けたチューブから水分補給が可能になりました。バックパック背負ったままでゴクゴクいけちゃう(・∀・) 久しぶりに自分の中ではヒット、いや、むしろこれからの時期のことを考えるとホームランだな。本来は水オンリーなんですけど、私は伊藤園の麦茶使ってます。要はチューブなので掃除のことを考えると水が良いようです。


いろはすとかペットボトルがペニャペニャだから飲み口が合えば良さそうね。これは飲み口を必ず下に向けて使わないと意味がないです。初め水漏れを恐れ上向きにセットしたらいくら吸っても麦茶が出てきませんでした。逆さまにしたらとてもスムースに出て快適に飲むことが出来ました。このblogを書いているときにTwitterこんな事がありまして。


思わずタイムリーなネタで反応してしまった。皆さんいろいろと考えてらっしゃるようで。水分補給はとても大事だという事がよくわかりました。そうそう、マグネットクリップの気持ちよさは、なかなかのもんです。気持ち良い! 実は装具とかにも流用できそうなネタがあったりなかったり(・∀・) 出来るかわからんけど、今度取り寄せてみよう。

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マグネットクリップが快適すぎて(*´∀`*)
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バイトバルブからは漏れない仕組み。快適です(*´∀`*)